松山から船で2時間弱の忽那諸島に、島民400人の津和地島はある。
ここは農業と行業が主要産業であり、中でも「ぼっちゃん島あわび」と名付けられた鮑の養殖が出色である。
潮行きが良く、海水温度が高くなりすぎないため鮑の養殖には最適の環境である。
肉厚の美味い鮑が、築地や料亭に向けて出荷されていく。

 

四人の生徒しかいない小学校が、意外なほど活気と楽しさに満ちていたのを

少しでも伝えられたらと想い制作した。記事・写真は紙面にてご覧下さい。

 

 

23 8月 ’13 Client Works

つ、ついに5d mark3 を手に入れた。

 

世は4K4Kの念仏を唱えども、うちのiMacで編集出来ること、かつ僕のクライアントのニーズを考えると、

4Kカメラはレンタルなりなんなりにすればいい、俺はフルHDで十分ではないか?と思っていた。

もちろんグレーディングの滑らかさやら、60Pやりたいとかあるけど、どちらかというと僕には瑣末な事。

 

神山に引っ越すにあたって、親が結婚資金として用意してくれていた額をmark2+DSLR機材購入に当ててから早4年。これまでどれだけ活躍してくれただろうかと白昼夢に浸りつつ、ついにそのmark2をサブ機へと追いやることになった。(感無量)時代の趨勢からは結構遅いけど、貧乏クリエイターとしてはしょうがないのです。

色々有名な先生方のmark3への評価は芳しくないが、去年の山形ロケでニュージーランドのDPベンと、彼のmark3と僕のmark2でタイムラプスを同時に撮り比べた時のディテール差への衝撃が忘れられないもんで、購入した。「卑怯なり!」と思わず叫ぶほど、違いがある。絵だけでも全然違う。

以下、サンプルをば。(今回は写真のみっす)

 

AJ4A0136

iso100,1/100,f5 Canon TS-E 90 mm + Kenko extension tube

花ね。接写ね・・・俺らしくもないもんを撮ってしまったけど、やっとやっとの憧れのチルトシフトレンズ・デビューです。いいねえ、このボケ。描写力違うわ。第一印象は、なんかシャッター音が違う。ただmark2でズームしてピントするボタンに慣れた者としては、右手で出来なくなっちゃったのがストレスではある。あと、ちょっと重い。家の前の大家さんが植えた花を、窓あけただけで撮影w 色は恥ずかしいからちょっと弄った。ついでにケンコー接写チューブを付けてみたが、いやあ凄いね。

 

(…続きを読む)

15 8月 ’13 mileblog

Client : dpj
Staff : Taigo Kawaguchi,Takeshi Komatsuzaki
Music : Yu Kadowaki “Koe”
Camera,Edit,Color Correct,Director : Mile Nagaoka.

00:47 Voice of Coffee shop
02:56 Voice of Sudachi farmer
04:02 Voice of Ramma sculptor

 

以下、民主党の「日本を良くする47のアイデア」のために書いた記事を

全文掲載します。

 

「スローなドットに、つきあうこと。」

 僕から「日本をよくするアイデア」という、たいそれたものが出せるかは甚だ疑問ですし、ユニークな政策案や現状の問題点の改善策等々は僕の身に余るので、その前提となるであろう部分についてのみ指摘することにします。
東京から四国の中山間地へとiターンで移住した者として、またドキュメンタリー映画を作りながら、あちこちの「辺境」へ日常的に赴いている者として日々思うのは、「截然と隔てられている都市と田舎の垣根を超えて実際に足を踏み入れるべきである」ということです。今、猫も杓子も「ローカル、ローカル」の念仏を唱えているような印象がありますが、注意しなくてはならないのは、ただ足を踏み入れるだけではほぼ、意味がないということです。美味しいものを食べるためや、物見遊山や、パワースポット見物や、アウトドアスポーツのためだけでは、田舎に行く本当の意味/意義を取り逃がしているように思える。その地で生息している人々(特に年配の方々)の横を素通りするのではなく、或は自らを「都会からやってきたそこそこ見識がある人物」と規定して上から目線で接するでもなく、「厳しい自然環境で生き抜くことに対しては、何にも知らない(ある種愚鈍な)者」と再規定して、彼ら(そして彼らの先祖たち)が、その環境で如何に生き延びてきたか、食料や燃料をどうしてきたか、災害に対してどのように対処してきたか等々を、謦咳に接するレベルではなしに、真摯に「自分ごと」として尋ねたらいいのだと思います。
そのサバイバビリティというか、暮らしの質の深さに、まーびっくりすると思います。ですが、そういう無形文化の束のような「情報」にアクセスする人はあまりいません。そこに価値を見出していないからだと思います。(むしろ自説を誇らしげにぶったりする光景をよく目にします)それらは、現代のセンスからすると、とてもスローで、バグが多く、フィルターが幾重にもあって、あまりにも冗長なものに感じられます。その無数のドットは、採算とか効率とか、そういうものの外にあると思います。が、それと向き合ってみて線を結べた瞬間、自分の中でいろんな解決がある。そういうものこそが、日本人がこれまで生み出してきた「アイデアの蓄積」のはずですから。
去年僕が製作した映画『産土(うぶすな)』では、そのような地方都市から車(船)で1時間から2時間程度という「ちょっとだけ向こう」に入っていきました。ちょっとだけ、といいつつ、ものすごい険しく細い、荒れた道を通っていきます。僕がそこで目にしたのは、2000年代に生きている感覚からいうと、フィクションかと思うような世界でした。例えば、日本で一番人口の少ない町と云われている山梨県の茂倉という山の上にある小さな集落では、村人らによる雨乞いの儀式を見ることが出来ました。偶然かもしれませんが、儀式を終えた直後、雨が降ってきました。雨乞い等という古めかしいものは、現在はあまり探すことはできないという思いますが、昔は日本のあちこちで日照り対策としてやっていたと知ってはいました。しかし、ただ話しだけだと、『日本昔話』を見た時のような心象しか芽生えないのです。が、実際に目にしてその本気さが理解できました。それは気休めではなく、本気だったということが。つまり、それまでの日本人には、天に向かって雨を祈るということは、必然的行為だったということが。また沖縄最大の聖地と云われる久高島では、暮らしの中にリアルに息づいている人と神の関係も垣間みてきました。彼らの墓地に対する禁忌の意識や、神聖な海蛇に対する敬虔をつぶさに見てみると、自分の価値観のセンスが揺れ動きました。彼らが、自分とは違う世界に生きているように感じました。明らかに、自分とは違うものを見ているという感覚です。
山に行っても、海へ行っても、その場の人々から感じるのは、敬虔というか畏怖の感覚の強さです。「目に見えない何ものか」とどうつきあっていくのか、ということです。今は獣害駆除の対象でしかない獣たちは、かつては多くの山や里で祈り崇めるべきカミでした。また本来、土地というものは人間が容易に切り取って売買できるものではなく、「地霊」というか、土地のカミが支配しているものでした。ゆえに今でも地鎮祭をし、供え物をし、子供が生まれたらお宮参りに行き、初詣にも行きますが、その元々あった霊性というか、畏怖がかなり薄まってき、レジャーになってしまっています。物見遊山で行った先を汚して帰るのは、そこに目に見えないものを意識しないからです。ゆえにタブーを犯し、誰かが大切にしているものを、ただのスクラップのように扱ってしまう。また「限界集落」という言葉でジュッパヒトカラゲに括って、それで理解したつもりになってしまっている。この『ローカルライン』でも取り上げたように、道の先に赴いて、そこに滞在してみれば、その念仏がいかに机上のものか恥じるのではないかと思います。そこは多様であり、これまでの多種多様なアイデアが蓄積されているのであって、容易に「廃村」や「合併」といった効率的解を出していいものではないのです。地名には意味があり、由来があり、物語がある。目に見えないものを人が敬い、ネーミングし、デザインしてきた経緯がある。
そういうストレージされてあるものを見聞きし、現在のレイヤーと重ねて見た時に、初めて疑問に思うことがあります。そういうことを結んでマネージしていくものが、「本来の政策」であるはずですが、「現場の声が届かない」とインタビューにもあったように、それは捨象され続けています。俯瞰的・合理的に物事を見ることは当然大事ですが、それからざっくりと捨象されてスクラップとして忘れ去られていくものの重要性に、人は気づかなければいけないと思います。ここでは省略しましたが、山で暮らしてみると山と森の問題の根深さ、深刻さに、目の前が真っ暗になるような感覚を覚えることが日常的にあります。あたりまえのことをいうようですが(たぶんあたりまえのことだけに真実味があるのだと思いますが)、一人一人の国民が、スローと思えるドットにアクセスしていき、目の前で/或は「ちょっとだけ向こう」で、起きていることを自分の問題とすることが、もっともベーシックかつ有効な解ではないかと思っています。
ながおかまいる
1979年千葉県うまれ。活動寫眞家。2010年に東京から徳島県神山町に移住し、「長岡活動寫眞」を屋号に、四国中心の企業映像などを制作する傍ら、様々な辺境に赴きドキュメンタリー映画を制作している。

 

 

2 8月 ’13 Client Works